自然で健康でおいしいをコンセプトに、「TEAET」をスタートさせ、3/17には「大隅ティーナリー」を設立した堀口大輔氏。 いつもキラキラした目で海外を飛び回る、堀口氏のお茶と海外展開への思いを伺いました。

#1映像制作への想い

#2お茶を通して異国で感じた共通点とは

#3サンディエゴでの日本茶の印象

#4日本茶の反応は?

#5日本から嬉しい連絡がありましたね

#6副社長の日常とは?

#7お茶づくりの極意

#8意外と知らない茶摘みのこと

#9お茶って健康に良いの?

#10サンディエゴでも撮影

#11大隅ティーナリーについて

#12SNS普及の恩恵

#13海外展開や新会社設立の必要性

#14次は誰とサンディエゴに来たい?

#15堀口さんは、何ファースト?

堀口:僕は鹿児島でお茶を作ってますけど、日本の中だけじゃなくアメリカのサンディエゴで、自分たちのお茶が飲んでもらえたらすごく面白いですよね。しかもアメリカでは日本のお茶は和食と一緒でブームになっていて、でも美味しいお茶が飲めるかって言われたら、そうじゃない。今日もスーパーに行きましたけどJapanese Green Teaは置いてなかったですね。だったら自分たちが良いお茶を紹介したい。それで、谷川さんに誘われるがままに、サンディエゴに来ちゃいました。

映像制作への想い

去年の12月、北海道でファームステッドさんの出版記念パーティーがあって。そこでちょうど隣に座ってたのがシネマトグラファーの谷川さん。すっかり意気投合して、谷川さんが作ったプロモーションビデオを見せてもらったら、うちにもこういう映像があれば、社内のスタッフやお客さんに、話をする前に目で見てストーリーファーストで感じてもらえるんじゃないかと思って。あれよあれよという間に今日でしたね。サンディエゴ行きも「行くか?」「行く」の2秒ですぐに決めました。

お茶を通して異国で感じた共通点とは

この前は台湾に行きました。台湾でも日本茶はすごいブームなんですよ。ただ輸出入に関しては規制が厳しくて、そういった情報は日本にいても調べられますけど、現地に行ってみるとロジスティックス面も含めて確認できるし、現地の人の話を聞くと何をしないといけないか、課題が明確なんでわかりやすいんですよ。あと、台湾の皆さんは陽気ですね。日本でいう沖縄とか鹿児島とか、気候がそのまま人のモチベーションやゆとりある心になっている所が、すごい共通していると思います。物事や人生においても、ポジティブな方が良いに決まってるので、そういった所でそういう人たちに自分たちのお茶を飲んでもらえたら、更にハッピーになれるかなって思います。

サンディエゴでの日本茶の印象

堀口:実際に見たのは一部なので一概には言えないですけど、まだまだ日本のトラディショナルなJapanese Green Teaを飲んでる人たちは少ないんじゃないかなと思います。

サンディエゴで結婚パーティーに参加したんだけど、現地のアメリカ人の人達や、インポーターの日系の人達に会うと”Japanese Green Tea is cool.”って評価していただいて、今自分も「TEAET」っていうブランドで日本茶の伝統は大事にしながら、若い女性や海外でもウケるようなパッケージデザインなどを提案しています。今回パーティーでサンプルを配ったらすごく好評で、持っていったサンプルが全部配り終わっちゃいました。

日本茶の反応は?

堀口:「日本のお茶がようやく飲めた、美味しい!」「やっぱり日本のお茶は良いよね。」っていう評価でしたね。急須で入れるっていうのが一番トラディショナルではあるんですけど、器・道具まで揃えるってなると、1つのハードルになってしまうので、そういったところは文化として紹介はしながら、その裾野の部分では急須がなくても飲めるお茶っていうコンセプトで、TEAETっていうブランドを作ったので、サンディエゴで販売しても、すぐに皆さんに飲んでもらえるんじゃないかって思います。

日本から嬉しい連絡がありましたね

堀口:はい、日本の山形県のお茶屋さんから連絡をもらいました。2月の上旬に東京ビッグサイトで行われたギフトショーっていうイベントで出会った方なんですけど、お茶の品種で「ゆたかみどり」という品種がありまして、最近良いゆたかみどりを見たことがないっておっしゃったので、2016年度産のうちのゆたかみどりを送ったんですよ。自信があったので「是非試してみてください。」って。

そしたらちょうど昨日電話もらって「こんな良いゆたかみどりを飲んだのは久しぶりだ。」っておっしゃってくださって。その言葉は自分たちが美味しいって思うことの何十倍も価値があって、共通の嬉しい価値観を働くみんなで共有すれば、今後もこうすれば良いものができるんじゃないかってことに直結して繋がっていく気がします。すごく嬉しかったですね。

堀口大輔氏の日常とは?

堀口:今、日本時間の朝8時ですよね?普段この時間だったら会社に出社して4、50分経ってるので、朝の段取りをする前に、4月(2017年)にできる新しい工場(てん茶工場)含めて社内ぐるっと1周回って、それぞれの部署で何か変わったことないか聞いて、今後やる仕事・今やる仕事って分けています。3月からまた新しくワイナリーをイメージしてやるお茶バージョンのティーナリーっていうのを始めるんで、今はその仕事に集中してますね。

ーもうすぐお茶が始まりますね?ー

堀口:新しく植えた苗は3月の上旬中旬で植え終わってます。新茶が始まる前のセオリーは、その年の新茶の時期に芽の状態が昨年と比べてどういう状態か、これまでの記録をもとに確認します。年間を通してその仕事に余裕があるのかないのかを今のうちに全部確認してしまわないと、お茶時期は、忙しすぎて追われちゃうので、この時にできる計画が全てです。人もそうですし、使ってる畑の機械も、工場の機械も含めて、どういったものを作っていくのか、お客さんにどういったものを提供できるか、数量込みで決めておく段階です。

農業という面で見ると、お茶って霜にすごく敏感で弱いのでその対策として防霜、霜を防ぐ作業が今のメインの仕事のうちの1つですね。防霜ファンとか水を使用して防霜したりっていうのがありますね。いずれにしても夜中に見回る作業になるので、スタッフも自分も夜も眠れない仕事がこれから出てきますね。特に連続して霜が下りるような年はそうですね。今年は例年になくお茶の芽伸びがすごく遅い年で、お茶の始まりは遅そうです。平年より5日~1週間遅い年になりそうですが、僕が鹿児島に戻ってから、まだ一度も経験したことがありません。

やろうと思ってたことが計画した通りにできる状況でお茶の時期をむかえて、あとは自然との共存をどのように進めていくかってことが非常に大事な年になりそうです。お茶のシーズンは、4月の中旬から8月の中旬まで続いて、9月が空くんですよ。涼しくなってきて、芽伸びがゆっくりになってきた10月に最後の摘採があって終しまいですね。

意外と知らない茶摘みのこと

堀口:うちの場合は、お茶時期は7時位に皆が出勤してきます。工場も最大で24時間稼働します。僕の今の仕事はお茶を摘む仕事じゃなくて、できたお茶を見る仕事がメインですね。自分たちのオリジナルブランドである「和香園ブランド」や、卸のお客さんに渡す分とで分けていかないといけないですし、その分けたものの評価でやっぱりこういう風に摘んだ方が良い、製造した方が良いって皆で話し合います。なので、自分は4時半過ぎに会社に行ってお茶を並べ始めて、1時間位かけてお茶の品質を見ます。

そして、そのお茶を持って今度は産地問屋さんに行って、評価をしてもらって商売して会社に戻ります。産地問屋さんからもらったその評価をしっかり皆にフィードバックするっていう流れを朝の7時位までに終わらせるようにします。そうしないとその日や翌日の茶摘みが決められないんですよ。

畑の方でも事前に決めた摘む畑の順番やタイミングが気候などの影響で芽伸びが思った通りにきているかの確認が必要になります。毎年気温はあったかくなったり寒くなったりするんで、予定したより伸びすぎてる、まだ伸びてないっていう確認をしないと思った通りのお茶ができてくれないんですね。それが一番重要で、しかも一日の限られた中でたくさんの茶畑を見ないといけないですし、お尻が決まってるので、すごいタイトな仕事ですね。

お茶って健康に良いの?

堀口:お茶を飲むと体に良いのは医学的に色々と証明されていますね。でもそれなりの運動、それなりの食事が必要で、さらにそこに「お茶」と自分自身の「心のゆとり」があれば、間違いなく健康な生活が送れるんじゃないですか?だからって、なんでも飲みすぎちゃダメですけどね。

サンディエゴでも撮影

堀口:今自分が動いてることはSNSでタイムリーに伝えてますけど、これから出会うお客さんたちには自分たちのしていることは、実際に目で見てもらえてるものではないので、そういったものを喋る前に感じてもらうためのものが動画マーケティング、ストーリーファーストだと思うので、せっかくシネマトグラファーの方と一緒にいるんだったら、撮ってもらうに然るべきだと思って。

大隅ティーナリーについて

堀口:今まで何回かワイナリーには行ったことがあるんですけど、醸造所があってブドウ畑があって、そこで赤ワイン・白ワインを飲みながら、チーズ・生ハムを食べてってあるじゃないですか。それと同じイメージで、お茶の工場があって、まわりに茶畑があって、そこでお茶の料理が食べられて、お茶が飲めて、そういう場所を提供する。それが自分たちのいる鹿児島県の大隅にあるティーナリーなんだって。サンディエゴに今回来て久しぶりにワイナリーに行ったら、やっぱりワイナリーっていいなって、改めて感じました。いいですよね、その雰囲気とそこにいる人たちの表情が。ティーナリーのコンセプトを持ってワイナリーに来たんで、自分たちのティーナリーが似るせるところと差別化するところと区別できるようなイメージがまたできましたね。

SNS普及の恩恵

堀口:今、僕は34歳なんですけど、12年前に数ヶ月アメリカに留学していて、当時はSNSの始まりのチャットやeメール程度しかなくて、今はLINEやFACEBOOKのおかげで、僕らみたいな鹿児島の田舎に住んでる人間がこうやってアメリカのサンディエゴまで来て、日本のお茶の立ち位置はどうだ?って見ながらダイレクトにリアルタイムで自分の会社の人達に伝えることができますね。時差はありますけど、午前中はアメリカのことをいっぱい感じて、午後になったら日本の仕事の連絡をして、っていう流れで普通に仕事できますね。

海外展開や新会社設立の必要性

堀口:動かないと何も始まらないですね。現状維持はまずありえないですね。現状維持=だんだんダメになっていくことでしかないので、新しいことをやるためにはいつもより一歩前、二歩前に出ていかないとダメです。周りに理解されないままだと、前に進むことが止まってしまうけど、行動すればするほど新しい出会いときっかけ、次のヒントが生まれてくる。だからそこへの先行投資は人、物、金とありますけど、ちゃんと許容できる位のベースはしっかりないといけないと思ってます。

新しいことと、これまでのことを継続しながら前に進んでいく中で、それぞれの兼ね合いをうまく対応することが大切になってきています。そのためにも、家族や周りにいる仲間たちの信頼関係をより強固なものにしていかないといけないとって思います。今は、コミュニケーションが上手く回ってきてるところなので、自分はこうやって台湾行って、サンディエゴ行ってってことができてます。

次は誰とサンディエゴに来たい?

堀口:次は家族と来たいです。

堀口さんは、何ファースト?

堀口:こうやって、今サンディエゴに来て撮影してますけど、実際にうちの父親・社長も「あいつはアメリカで何やってんだ」って言ってると思います。それをうまく説明してくれるのがうちの妻だったりします。仕事は自分が一生懸命してるつもりでも、そこには支えてくれる家族がいて、その一方で一緒に働く仕事の仲間がいるから、結果がついてくると思ってます。それに、自分のなかでは、家族の方を若干優先しようと意識している方が仕事が上手く行くんじゃないかなと思います。そこらへんのバランスはこれからも続くし、過去・今・これからのところで、より歯車を合わせていくのが大事じゃないかなと思ってます。家族ファーストです。

Photo by Kazuki

Photo by Kazuki

サンディゴの夕日に照らされお茶を注ぐ堀口氏の眼差しは真剣でした。TEAETの緑茶を初めて飲んだサンディゴの方は満面の笑みで彼にハグしました!ハワイやカリフォルニアを経由して全米に流通する日本のプロダクト。彼の決断の早さと行動力!堀口社長の為に、より一層、かっこいい映像を創ろうと思えたサンディエゴの旅でした。
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長崎県出身葉山一色在住。2007年、サーフィンがきっかけでカメラを手に取り映像制作にのめり込む。2012年、米国ポートランドでエミー賞受賞のディレクターに出会ったのが運の尽き。より精力的に活動を始め現在は国内外大小を問わず数々の企業のプロモーションビデオに携わり、海外展開を後押しする映像を得意としている。農業を動画で変える。趣味は旅行、サーフィン、ボルダリング。

広大な茶畑と同業者も認める品質の高いお茶は無限の可能性を秘めている。でも、日本茶の新しい提案は茶畑で考えているだけでは出てこない。実際に、自分の足で、肌で確かめて。それが堀口スタイル。すぐに行動できるフットワークの軽さとその決断力の下には、家族との信頼関係が大きく彼を支えていることがわかりました。

神奈川県出身 身長177センチ 2009年度準ミスワールド日本代表。 OL、モデルを経て、横浜を拠点に地元FM局やケーブルテレビ局などでフリーアナウンサーとして活動中。 2011年から自身の番組で延べ300人以上の女性にインタビュー、現在も更新中。 常に美と健康を追求し、食へのこだわりも強く、食材への関心も高い。 まだまだ知られていない逸品を発掘し、世に発信していくのがこれからの目標。

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