今回はストーリーを組み立てるにあたってCORE QUESTIONがいかにクリティカルなものになるかを説明するにあたって、2015年に公開となったコメディ映画、Pitch Perfect 2に登場するBellasの結末を例をあげたいと思います。

Pitch Perfect 2のあらすじ

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女性だけのアカペラチームとして全米大会初優勝を飾り、以来3連覇中の「バーデン・ベラーズ」は向かうところ敵なし。ところが、オバマ大統領の誕生日を祝う祭典で大失態を犯してしまい、活動禁止の処分に…。やっと与えられた一度きりの名誉挽回のチャンスは、アカペラ世界大会で優勝すること!? しかし優勝することに対するプレッシャーや、卒業後の進路の不安などから、いつしかみんなの心はバラバラに。そんなときに、ドイツから史上最強のライバル“ダス・サウンド・マシーン”が現れて、ベラーズはますます窮地に追い込まれてしまう…。はたして彼女たちは、プレッシャーに打ち勝ち、友情を取り戻し、世界のステージに立てるのだろうか!?

この記事をお読みになっているみなさんもご覧になった方も多いかと思われます。そしてこの物語の結末はあえてあやふやな形に締められています。

さて、物語の最後で彼女らは復縁できたのでしょうか?それとも彼女らの仲はそのまま終わりを迎えてしまったのでしょうか?

そうです、視聴者はその続きを知りたがっているのです!

このように、視る者の関心を惹きつけるような強い疑問、すなわち”CORE QUESTION”を持つ作品は視聴者をよりストーリーに引き込み、また、より素晴らしいエンディング、より大きなインパクトを与えることができます。逆にこの疑問が弱い場合はかえって視聴者をストーリーに引き込む力がなくなってしまうのです。

このCORE QUESTIONの考え方は、動画に限らず、ストーリーがベースとなるすべてのメディア(会社の宣伝用のビデオから式でのスピーチまで)に応用することができるとPatrickは述べています。

ではしっかりとしたCORE QUESTIONを明確にするにはどのような工夫が必要でしょうか?

明確なCORE QUESTIONを作るためのストーリープロットの方法についてお話していきます。

ここで映像学校に通ったことのある方や、何かしらのストーリー構成に携わったことのある方なら三段構成(three-act structure)という言葉を聞いたことがあるかと思われます。

一般的にこの三段構成では下の図のようにストーリーの背景を序盤、中盤、終盤のそれぞれ3つのパートに分割して組み立てプロットしていく、というような手法が用いられています

三段構成(three-act structure)

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この手法はストーリーの構成方法の基本のキとされています。そして、この三段構成によるプロットこそが、CORE QUESTIONを作り上げる重要な基礎ともなってくるのです。

基礎編 その1でも述べた通り、CORE QUESTIONとは、ストーリーの構想を一つ一つ丁寧に吟味し、その中で最も訴えたいことを明確したものでした。

したがって、しっかりとしたストーリープロットを行い、その流れを十分に把握することは視聴者に対する疑問を投げかけるような、CORE QUESTIONを作り上げる重要な基礎となり、三段構成はそれを実現する近道であるとPatrickは述べています。

では次回からは「実践編」と題しまして、これらの基礎を元に「どのようにすれば”明確なCORE QUESTION”を作れるか?」についてご説明していきたいと思います。

それではみなさんお楽しみに。

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