CORE QUESTIONの組み立て方について実例を交えてご説明していきます。

CONFLICT(対比、対立)な構図からQuestionを組み始める

動画制作に限らず、何かしらのストーリー構成に関わったことのある方はCONFLICTな構図をストーリーに組みこんだことや、そのようなのストーリーを聞いたことがあるかもしれません
(ex:主人公と敵、善と悪、人物の葛藤などなど)

このようなCONFLICTな構図はストーリーを組み立てる上で非常に重要になっていきます。

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CORE QUESTIONを三つに分ける

次に得られたCORE QUESTIONをより理解するため、次のような3つのパートに分けて考えていきます。

① ASK:問いかけ

まず序盤では、初めに決めたCONFLICTな構図を元にQUESTIONに対する問いかけを示します(ex: なぜ挑戦するのか、なぜ戦うのかなど)

② ACCEPTANCE:受け入れ

次にここではASKに対しキャラクターがどう受け入れるのかを示してます。(ex: ASKに対して何をするのか、そのアクションなど)

③ ANSWER:答え

最後にそれまでの構図に対する作り手の答えを提示してやります。

ここで、わかりやすくするため、簡単なストーリーの例を示しましょう。

ある日、ジョイスが街を散歩していると何者かが彼女に走って近づき彼女のiPhoneを盗んでしまいました。そこでジョイスは奪われたiPhoneを取り返すため持ち前の忍術を生かし、素早くひったくり犯を追いかけました。(※海外では、忍術を空手や柔道のような一種の格闘技として扱っています) 

ここで大事なことは果たして彼女はiPhoneを取り戻せるのか?といった疑問を視聴者に抱かせることです。そしてそれを踏まえた上でストーリーの本筋から離れないように話しを進めることが大事です。

ひったくり犯を追い詰めたジョイスは、背中から忍者が刀を抜くようにモノポッド(一本足のカメラ用)構えiPhoneを返すよう命令しました。そしてジョイスは無事iPhoneを取り返し、ひったくり犯はそそくさと逃げて行きました。 ここまでの流れを先ほどのCONFLICTな構図とASK、ACCEPTANCE、ANSWERの話に当てはめてやると以下の通りになります。 

CONFLICT → ひったくり犯 .vs ジョイス
ASK → iPhoneをひったくられた(ジョイスはiPhoneを取り戻せるか?)  
ACCEPTANCE → 持ち前の忍者スキルを生かしてひったくり犯を追いかけた  
ANSWER → 犯人を追い詰め、iPhoneを取り返した

このように、CONFLICTを明確にし、ASK、ACCEPTANCE、ANSWERに沿って構成を練ることでストーリーを破綻なくまとめることが可能になります。 

これらを踏まえた上でストーリーの方向性の決め方と、物語の割合を決めるための”25対50対25の法則”についてお話ししたいと思います。

CONFLICTによってきまるストーリーの方向性

上記の例では、”ジョイス vs ひったくり犯”の構図を元に「iPhoneをひったくられたジョイスは自身の忍術を生かして自らのiPhoneを取り戻した」といったストーリーが展開されました。

ではここでもし、全く違う構図を用いた場合、例えば、ジョイスが忍術を使うのではなく、犯行の瞬間をカメラに捉え、それを警察に通報し、iPhoneを取り戻したとしたらストーリーはどのように展開していくでしょうか? 

その場合、ストーリーの流れは以下のようになります

CONFLICT → ひったくり犯 .vs ジョイス & 警察 
ASK → iPhoneをひったくられた(ジョイスはiPhoneを取り戻せるのか?)  
ACCEPTANCE → 犯行の瞬間をカメラに捉え、警察に通報した  
ANSWER → 警察によって犯人が逮捕され、iPhoneをが戻ってきた

このように、ストーリーの方向性はCONFLICTによって大きく変わり、同じシチュエーションでも構図を組み替えることで全く異なるストーリー展開を導くことも可能になります。

25対50対25の黄金比

ここまでの話しではストーリーを序盤、中盤、終盤のそれぞれ3つのパートに分割し、構成していくことの必要性について述べてきました。

では実際に動画を作成するとき、それぞれをどのような割合で分けていけばよいのでしょうか?

この割合に対してPatrickはストーリーの長さは関係なしにそれぞれを任意の比率で分けるのではなく、以下のような比率になるように分けていくことが望ましいと述べています。また、それと同時にACEPTANCEに関わる部分は序盤から中盤に、ANSWERに関わる部分は中盤から終盤に移行する過程で示すのがことが望ましいとも述べています。

(序盤):(中盤):(終盤)= 25:50:25

ではなぜこのような比率が望ましいのか、先ほどのジョイスのストーリーを例に想像してみましょう。

例えば、一番長く割合を割くべき中盤の話が短い場合、ストーリーはどうなるでしょうか?そうなった場合、ジョイスがiPhoneをひったくられて犯人を追いつめ、iPhoneを取り戻すまで事態がとんとん拍子に進んでいくことになります。そのような場合、話の変遷が短すぎるため視聴者が事態についていけず、最後まで見てもストーリーを理解することが難しくなるのです。 

今度は、序盤の話が長すぎる場合はどうなるでしょうか?例えばジョイスがiPhoneをひったくられた後、取り返しに向かうまで何時間も「どうしよう!どうしよう!」と慌てふためいたとします。そうなると今度はQUESTIONを投げかけるどころか、視聴者に退屈な思いをし、見向きもしなくなってしまうかもしれません。

つまり、上記二つのように構成バランスの取れていないストーリーは視聴者に訴える力が弱くなり、結果として話のオチ、すなわち、ANSWERの部分のインパクトが非常に薄れてしまうのです。

そのため、 ストーリーを構成していくにあたって、25対50対25の黄金比は抑えるべき基本となるのです。 今回はここまで。次回は となります。次回もお楽しみに。

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